COLUMN|CAD・ツール
「社内にSolidWorksの使い手がいない」「3Dモデルが欲しいが、2D図面しか持っていない」「SolidWorksのライセンスを持っているが、人手が足りない」——こうした状況で、SolidWorks設計の外注を検討する企業が増えています。
本記事では、SolidWorks設計を外注する際のメリット・データ形式の扱い・依頼方法のポイントを、現役SolidWorks設計者の立場から解説します。
SolidWorksは高価なCADソフトです。ライセンス費用・保守費用・習得コストを考えると、スポットで3D設計が必要な場合は外注が合理的な選択になります。
3Dモデルがあれば、部品同士の干渉(ぶつかり)をデジタル上で確認できます。2D図面だけでは見落としやすい干渉を、試作前に発見・修正できることが最大のメリットです。
3Dモデルは非技術者にも形状が直感的に伝わります。客先への提案・社内承認・製造現場への説明がスムーズになります。
SolidWorksは3Dモデルから2D図面(部品図・組図)への展開が自動で行えます。3Dファーストで設計することで、2D図面の作成ミスを大幅に減らせます。
「SolidWorksを持っていない」「別のCADを使っている」という場合でも、中間形式でのやり取りが可能です。
| 形式 | 用途・特徴 |
|---|---|
| STEP(.stp / .step) | 最も汎用性の高い3D中間形式。CATIA・NX・Creo・Inventorなど主要CADで読み込み可能。形状データが維持される。 |
| IGES(.igs / .iges) | 古くからある3D中間形式。STEPより互換性がやや劣るが対応CADが多い。 |
| Parasolid(.x_t) | SolidWorksのネイティブカーネル形式。NX・Solid Edgeで直接読み込み可。 |
| DXF / DWG | 2D図面の標準形式。AutoCADとの互換性が高い。 |
| 閲覧・印刷・提出用。編集不可の確認用に使用。 |
依頼前に決めておくこと
「図面がないと依頼できない」と思っている方が多いですが、手書きのスケッチ・写真・参考製品の寸法があれば依頼できます。「こんな形のものを作りたい」というイメージを伝えることから始めてください。
3D設計は形状変更が比較的容易ですが、大幅な設計変更には追加費用が発生することがあります。依頼前に「修正は何回まで含まれるか」「変更が発生した場合の扱い」を確認しておくとトラブルを防げます。
⚠️ バージョンに注意
SolidWorksはバージョンによって上位互換がありません(新しいバージョンで作ったデータを古いバージョンで開けない場合があります)。受け取り側のSolidWorksバージョンを事前に確認し、合わせてもらうか中間形式(STEP等)で受け取ることをおすすめします。
SolidWorks設計の外注は、社内に3Dモデリングの人材がいない場合でも、干渉チェック・客先提案・2D図面展開のメリットを享受できる有効な手段です。データ形式・修正ルール・バージョンを事前に確認することで、スムーズな受け渡しが実現します。
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